国道261号線① 中国地方最大河川・江の川流域の陰陽分水嶺とは? 広島市中区~島根県境

国道261号線① 中国地方最大河川・江の川流域の陰陽分水嶺とは? 広島市中区~島根県境

2024年3月5日

陰陽分水嶺本編はこちら→ページ2

広島市中区国道2号交点・広島市役所前交差点(A地点)起点。
国道54号と重複しながら広島市内を北上し、合併により安佐北区となった旧可部町にて国道54号から分かれて国道191号となります。その後191号と分かれ、261号となる少々複雑な経路を取ります。

その後中国道と並行して北上し、陰陽分水嶺を超えた後に島根県に入り、江の川沿いに標高を下げていき江津市・国道9号渡津交差点(B地点)に至る中国地方を縦断し山陽・山陰を結ぶ陰陽連絡路の一つです。

今回は広島市中区始点~島根県境までのレポートとなります。

起点終点実延長
広島市中区・広島市役所前交差点島根県江津市・渡津交差点91.3 km

広島市中区・広島市役所前交差点から広島市と松江市を結ぶ国道54号が始まります。
重複区間として江津市に至る国道261号、益田市に出る国道191号、米子市に至る183号の始点となっています。全て北上し、日本海・国道9号に至る陰陽連絡道です。

今回は261号のレポートなので、「100m道路」とも呼ばれる平和大通りからスタートします。
このような通称は各地に見られますね。東京都三鷹市近辺の「30m道路」こと都道14号・東八道路など。

さて、右折して山陰に向かいましょう。
広島市の国道2号は市街地を避け海沿いを行きますので、広島市街地を南から北へガッツリ通過する形となります。路面電車と並行しながら大手町を北上します。

北上すると広島市の中心部である紙屋町交差点に至り、相生通りと交差します。

紙屋町交差点・相生通りで国道183号と分かれ、以後は国道54・191・261号の重複区間となります。
国道183号はこの後原爆ドーム前を通過しさらに折れて北上、国道54号旧道を上がっていく形となります。

広島県庁付近。
旧道と分かれた後は祇園新道となります。

広島城にブチ当たりクランクとなります。
路面の赤い標示、三好・可部方面に進みます。

右に折れます。右手奥に見えるのがちょうど今年の先月(2024年2月)に完成・オープンしたJリーグ・サンフレッチェ広島の本拠地となる「エディオンピースウイング広島」です。

クランク後、更に白島に向かい北上していきます。

引用:アストラムライン – 広島高速交通株式会社 公式HP

白島を過ぎると新交通システム・アストラムラインの高架下道路となります。

一度始点~終点まで乗りましたが快適な良い電車でした。ホームの防護柵が東京の南北線のような完全に覆われたタイプの防護柵で写真が撮れなかったので引用としました。安全で良いですが、何となく窮屈で電車が不憫に思います。

54号が折れる巨大な交差点です。
原付用の大規模な直進・左折レーンが整備されています。

小型二輪は常時左折可となります。信号制御で安全に直進もできるようになっています。
広島は本当に道路が奇麗ですね。

折れた後もアストラムラインの高架下となります。
側道も綺麗に整備されています。

中筋1丁目交差点でアストラムラインは左に折れていきます。
折れた後も高架下道路は続き、広島北部の環状線として機能します。
54号はこのまま直進です。

山陽道・広島ICと接続する綺麗な立体交差となります。
この先で旧54号・現183号と合流します。

北上し、安佐北区・旧可部町に入ります。

直進で可部バイパスとなります。
旧道は変わらず183号として指定されています。立派なマツダが広島らしくて良い交差点です。

可部バイパスを進むとやっと191号が現れます。
ここで左折します。

広島はこのような歩道橋にくっついた古びた大きいおにぎり看板が多くて渋いですね。

県北の中国道と広島市内・山陽道を結ぶ広島道・広島北ICです。

さらに北上すると飯室交差点に至り、「飯室バイパス」の標示が現れます。
国道191号は左に折れます。

ここが実質的な国道261号の始点となります。

国道191号側から。

国道191号はこの後加計街道となります。

飯室バイパスを北上していきます。

豊平分かれ交差点です。

緩い峠を登り、標高を上げていきます。
この辺りの区間は鈴張街道と呼ばれます。

次ページで北広島町に入り陰陽分水嶺に到達します。