国道1号線・東海道レポート② 静岡市清水区~三重県四日市市(逆走)

国道1号線・東海道レポート② 静岡市清水区~三重県四日市市(逆走)

2024年3月19日
引用:国道1号-Wikipedia
起点終点実延長現道延長
東京都中央区・日本橋大阪府大阪市北区・梅田新道交差点765.0km649.3km

日本を支える数々の国道。
2024年現在、1~507号線・全459路線が国道に指定されています。

国道の歴史は江戸時代まで遡り、徳川家康が五街道を整備した事に端を発します。
以下に当時の五街道を記します。地名は令制国ではなく現在の地名とします。

起終点・通過地点相当する国道
東海道東京・日本橋~神奈川~静岡~愛知~三重~滋賀~
京都・三条大橋
国道1号
中山道東京・日本橋~埼玉~群馬~長野~岐阜~滋賀・草津(東海道と合流)~京都・三条大橋国道17・18・142・19・21・8・1号
甲州街道東京・日本橋~神奈川~山梨~長野・下諏訪(中山道と合流)国道20号
日光街道東京・日本橋~埼玉~栃木・宇都宮~栃木・日光東照宮国道4・119号
奥州街道東京・日本橋~栃木・宇都宮(日光街道と分岐)~福島・白河国道4号

今回取り上げるのは、幕府のある江戸・日本橋御所のある京・三条大橋を結ぶ東海道です。
明治時代に街道改め国道となり、東海道及び京都~大阪を繋ぐ京街道が国道1号として指定されました。

東京と大阪を結ぶという重大な使命を持って誕生した国道1号ですが、さて読者の皆様はどれくらい国道1号の事を知っていますか?

関東~関西間を車で移動する際、現代においては通常は高速道路を利用する事になると思います。
新東名~伊勢湾岸~新名神が最速でベターですね。
東名阪・名阪国道・西名阪ルートも安く済んでアドですね。
旧東名・名神も現在は交通量がかなり減り、走っていて気持ちが良いです。中央道も良いですね。

でも高速、暇じゃないですか?しかも高いし。深夜割でも片道1万円します。
下道で東京~大阪もいい物ですよ。夜に出ればちょこちょこ休憩しても翌日の夕方には着きます。

ルートも色々ありますね。
僕は鯖街道・R367周山街道・R162で琵琶湖の北を回って混雑する大津近辺を避け、飛騨高山~松本間を安房峠道路(有料・790円)で抜けて行くルートがお気に入りです。
高崎からは関越道を使うのがコスパがいいと思います。深夜・休日なら所沢まで2,000円もしません。

上記ルートを走行した際のブログは以下をどうぞ。
島根~福岡~東京~静岡 下道2,500km旅日記 – sammasworks HP

多摩に出るなら名古屋から、流れの速さから「木曽高速」とも呼ばれる木曽路・R19を使い、甲州街道・R20に出て青梅街道・R411で奥多摩を超えるのが好きです。
このルートであれば有料道路は一切使わなくても割と快適です。
私は基本的に山がちで交通量の少ない道が好きなので、時間に余裕があれば上記のようなルートを取ることが多いです。

しかし、やはり最も早くてベターなのは東海道ルートです。
東京~名古屋~大阪を結ぶメインルートである東海道は当然日本を支える大動脈ですので、高規格なバイパスが各所に整備されており、概ね無料で利用可能です。

まずは東京・日本橋(A地点)からR246を利用し神奈川県・厚木市(B地点)へ出ます。

続いてR129で平塚市に出て、有料道路の西湘バイパス(270円)を利用し箱根口(C地点)に出ます。
もしくは厚木西ICから小田原厚木道路(740円・赤ルート)を利用し同じく箱根口に出ます。
景色が良くて安いので西湘バイパスが個人的にはおススメです。早いのは小田厚ですね。ちなみに両方とも恐ろしく覆面が多いドル箱路線ですので要注意。

箱根口からR1・箱根新道を利用し箱根峠を超え、静岡県三島市(D地点)に至ります。

三島市を超えるといよいよ静岡県の誇る強力なR1バイパス区間が始まります。
静岡県清水区の静清バイパス未完区間、ボトルネックとなっている藤枝バイパス等混む区間は点在しますが概ね高規格道路となっており、非常に快適に走行出来ます。
道路標示に従いR1バイパスを走行し、浜名湖・潮見坂を超えて愛知県豊橋市(E地点)に入ります。

豊橋からは、国道1号では無く国道23号線が東海道バイパスの役割を果たします。
その為豊橋~四日市間は通常国道23号線を走行することとなります。

国道23号線も静岡に続き、いえそれより何倍も快適です。
現在建設中で、来年開通予定の蒲郡バイパス(国土交通省HP)が開通すれば豊橋から名古屋まで100km超、信号無しです。東海地方の本気を感じます。

名古屋から四日市までも日本屈指のアウトバーン区間で、信号がそもそも少ないうえに連動が素晴らしくあまりストレスはありません。

引用;国土交通省

国道23号バイパス・名四国道を走り四日市市(A地点)に至ると、もう一つの現代東海道バイパスである国道25号線と接続します。
そう、皆さんおなじみ名阪国道です。コレで奈良まで突き抜けます。
西名阪420円ですので使いましょう。郡山IC・国道24号のB地点に至ります。

あとは北上し、阪奈道路で蒲生4から国道1号線で梅田(C地点)ですね。恐らく上記のルートが最もコスパ良く、かつ最速で東京~大阪間を移動できる現代の東海道ルートとなります。
夜に出れば翌日昼前には着きます。料金はETC無し普通車で690円。
景色も良く変わって面白いですよ。下道での旅は確実にあなたの旅を豊かな物にします。

国道1号現道が青、国道23号が赤、国道1号静清バイパスが緑です。
赤~青~緑が最速ルートです。

この最速現代東海道ルートから、更に見えて来る物があります。
緑と被る静岡市街地の現道、そして赤と被る愛知県・三重県区間に至っては国道1号丸ごと全然一般には知られていない一桁国道であるという事です。

一桁国道、それも1号とは思えないかなり不憫な扱いです。
通常一桁国道はどこまでいっても一桁国道です。


例えば国道4号は埼玉県から栃木県の区間で新4号バイパスとなりますが、並行する現道もBPも共に4号です。旧道が指定解除されて番号変更や県道降格するケースはままありますが、新道は旧道の番号を引き継ぐのが普通です。

そして新4号バイパスは結構現道と離れている事もポイントです。
群馬県、国道17号上武道路などもそうですね。アレも現道とはかなり離れています。

この流れで行くと赤ルート(現在のバイパス)は普通に考えて国道1号ですよね?
ところが、当時四日市が起点であった国道23号を東に延伸して豊橋まで伸ばし国道1号のバイパス機能を担わせ、国道1号は大きな改良を経ないまま現在に至っています。非常に珍しいケースです。

上記の赤ルートは当初は国道1号バイパスとして順当に建設され、国道1号の標識が立っていたそうです。
しかし1975年に国道23号として整備を進める事となり、建設されたバイパスと既存の国道等を繋ぎ合わせて指定、国道23号は豊橋まで東に延伸されました。

引用:道のページ様

伊勢神宮へ至る国道23号は参宮街道とも呼ばれ、現在も終点が交差点等ではなく伊勢神宮内に置かれている(国道23号 – 道のページ)特別な国道です。
かつての大正時代の国家神道・軍国主義が高まった時代には、皇居~伊勢神宮を結ぶ国道として東京~伊勢神宮が国道1号として指定されていたこともありました。東京~四日市は既存の東海道、四日市から伊勢神宮は伊勢街道です。

戦後に東京~四日市間は国道1号に譲り番号としては降格した23号ですが、現在でも伊勢神宮へ至る信仰道路として特別な地位を保っている事が、この不可解な政策の理由の一つとして噛んでいる事は間違いないと私は思っています。
いつか豊橋から先にもう一本新東海道バイパスが通り、国道23号が再び皇居に至る日が来るのでしょうか。
陰謀論のような話ですが、そうなったら胸熱…!

さて、今日のテーマは上述した皆さんが知らない多分知ることもない国道1号です。
四日市から現道を行きます。現道というかこの先は国道23・25号なので国道1号はコレしかありません。

手前方向から。

進みます。
左手前~奥が旧東海道、手前が伊勢街道・現在の国道23号です。
つまりここが本来の伊勢街道の始点となります。

鳥居が設置してあり「日永の追分」と呼ばれています。追分とは道が2つに分かれる場所の事で、茶屋などもあったそうです。
当時は伊勢神宮への参拝客と東海道の通行客で賑わった事でしょう。

走っていきます。現道らしい旧標識が各所に見られます。

近鉄と交差し、四日市中心部に至ります。

港国道の一つ、国道164号線と分岐。
港国道については¿√507?・国道149号線で解説していますので良ければどうぞ。

四日市市街地を抜けると片側1車線になります。
名古屋までは基本1車線です。完全に交通容量不足で凄まじく渋滞します。辛い…

ずっとこの調子です。片側1車線、信号、ロードサイド店、渋滞…。

桑名市街地、国道421号起点。

伊勢大橋を渡ります。桑名らしい鉄橋です。
遠くに国道23号、伊勢湾岸、ナガシマスパーランドが見えます。

橋の途中に交差点がありました。珍しいですね。

続いて尾張大橋を渡り、愛知県弥富市に入ります。

青看板に静岡が現れます。
このまま今日静岡市のそれも清水区に行くのでさらに遠いです。少し心を折られます。

ズンズン進んでいきます。
だんだん名古屋都市圏の香りがしてきました。(四日市も名古屋都市圏っちゃ名古屋都市圏ですが…)

次ページでは名古屋に突入します。